【正漢字の画数の数え方 】
姓名学には皆さんもすでに、ご存じのようにいろいろの流派があります。
そこで、一番大事な文字の画数の書き方で迷ってしまうとよく耳にします。
まず草冠(クサカンムリ)は3画だとか、4画だとか、6画であるとか
またサンズイは、3画ではなく水をあらわすから4画だという説があります。
昔の姓名学の大半は、このような字の数え方をしています。
月は肉月(ニクズキ)の6画になったり、「郎」のオオザトは邑になり
14画で普及されてきました。しかし、これは語源を示したにすぎないのです。
語源で画数を計算するなら、文字全体を語源でみるべきで「クサカンムリ」
「サンズイ」等、一部分だけを語源で計算するのでは全く理屈に合いません。
したがって、クサガンムリは4画で正しく、サンズイは3画になります。
例えば「清」の場合はサンズイが3画で青は8画で11画が正解になります。
次にシンニュウですが、これは3画ではないかとよく質問されますが4画で
書いて下さい。
また、イトヘンも多い字ですが、糸は切れているものではありませんから
上の部分を続けて書いて下さい。下の部分を入れると6画になります。
それから「正」の字は、どなたも5画で書きますが、「政」の字になると
正の下の部分を続けて書きますから4画になります。したがって「政」の字は
8画になります。間違いやすい字ですから、このへんをよく覚えておいて
ください。
「秀」という字も、男の名前にも女の名前にもよく使われていますが、この秀
の字の下部分の乃は3画ではなく2画ですから注意してください。ですから
「秀」の字は7画ということになりますし、「子」の字は3画です。
「直」という字の下部分のカギの部分は続きますから直の字は8画に書きます。
男性の名前につきものの「郎」という字は10画ですが「朗」の字は11画です。
「實(実)」という字は、まん中は母という字ではないので14画になります。
実・広など略した字でも、すべて楷書で書く元の正漢字で必ず数えてください。
「壽」という字も、正漢字でみますから14画ということになります。
もう一つ間違いやすいのは「節」という字で、これは15画が正しいのです。
また、「成」の字は中の部分が丁の字になりますから7画に数えます。
黒と増の字は、上部の田の横の線が別々になって、「黒」は11画ではなく
12画になり、「増」は14画でなく15画になります。
「崎(ア)」の字も、ツクリの上の部分が立でなく大が正漢字ですから11画で
数えてください。あくまでも画数は略した字で数えてはいけません。
象形文字には字の形の成立に深い意味と形体上の理由とがあって、その理由が
文字の神秘性を支えているといっても過言ではないのです。ですから字には
象形文字としての意味がある正漢字を使用してもらいたいのです。
画数は一画でも違うと明から暗に一転してしまうという大事なものですから
いいかげんな数え方ではなく、正しく書いて数えるようにしてください。
他にも間違いやすい字の画数を例にあげてみましょう。
「建」の字は(エンニュウ)が3画ですから9画になります。
「遠」の字は(シンニュウ)が4画ですから14画になります。
「之」の字は4画 ・ 「乃」の字は2画 ・ 「巨」の字は4画
「今」の字は4画 ・ 「片」の字は4画 ・ 「勉」の字は9画
「流」の字は9画 ・ 「泰」の字は9画 ・ 「並」の字は10画
「渕」の字は12画 ・ 「都」の字は12画 ・ 「黄」の字は12画
「葉」の字は13画 ・ 「奥」の字は13画 ・ 「実」の字は14画
「寿」の字は14画 ・ 「広」の字は15画 ・ 「篠」の字は16画
「興」の字は16画 ・ 「竜」の字は16画 ・ 「繁」の字は17画
「弥」の字は17画 ・ 「浜」の字は17画 ・ 「辺」の字は19画
「関」の字は19画 ・ 「宝」の字は20画 ・ 「鶴」の字は21画
他にも沢山有りますが正漢字の画数は「良い名前のつけ方」サイトの
命名に関する資料の「正漢字・読み一覧」をご覧下さい。
【正漢字の画数の数え方 】 ・・・ (END)